祝!シリーズ「日本の流行歌スターたち」がついに50枚に

| コメント(0) | トラックバック(0)
mx20211220.jpg

 2019年から開始されたビクターの画期的な企画シリーズ「日本の流行歌スターたち」が、今年の12月に第9弾となり、計50枚に達した。おめでとうございます。
 日本の流行歌の最初から、かかえる歌手の数、ヒット曲の数で圧倒的なリード役を果たしてきたビクターだからこその作品の数々。CDの時代になった1980年ごろからレコード会社は、独立系の多彩な楽曲との競争の世界に入り、流行歌へのファンが薄れてゆきました。結果的に、流行歌は「昭和歌謡」的な扱いに移り、一時代を築いた多彩な歌手と、耳にこびりつくほどなじんだ当時のヒット曲も、デジタル化されないまま埋もれつつあったものです。
 ビクターのこの企画は、歴史に刻まれた大衆文化を掘り起こして、これから後々まで残るものとして復刻したもので、文化的な価値は語りつくせないものです。
 実際に発売してみれば、それなりにファン層から大きな反応が得られてと察せられます。フランク永井など特別な例というか、CD時代に突入した後でも継続して発売されてきた歌手を除き、多くは初CD化が多く、それもそれぞれの歌手の「ベストヒット」(あえて「全曲集」とは言いませんが)CDで、心ときめき喜んだと思われます。
 私は歌手名は知っているが曲が知らないとか、曲は知っているが歌手は知らないといった状態ですが、こう並べてみると、何とすごい陣列かと驚きます。それぞれには、解説書が入っていて、流行した当時のエピソードを知ることができます。古い歌手や歌についての研究家で、歌手協会を通じて直接親交のあった合田道人が監修して解説書を書いています。
 余談ですが、31号からジャケットに日本語で歌手名が登場しました。すべて茶系の色で統一されていて、見ごたえがあります。そして、いずれでもその歌手のベストショットの写真が使われていて、その歌手への制作陣の敬意が伝わります。多くはすでにお亡くなりになっていますが、ご家族やファンにはたまらない作品です。

 50番について、ビクターサイトでは次のように紹介しています。【「日本の流行歌スターたち」シリーズの記念すべき50作目は、日本を代表する歌手であり、昭和歌謡の礎でもあった、東海林太郎。今までで最も多い全31曲収録という豪華さに加え、その中の25曲がなんと初CD化と言う貴重盤。さらに代表曲「赤城の子守唄」は、東海林太郎が初代会長を務めた日本歌手協会の設立記念として録音された幻の復刻音源!また昭和42(1967)年発売のアルバム『明治大正流行化史』の中で歌っていた「お江戸日本橋」「戦友」「船頭小唄」など明治・大正期の流行歌の数々も初お目見え!と、流行歌ファンが泣いてよろこぶ大作が登場!合田道人のよる全16ページに及ぶ渾身の解説も読みごたえたっぷり!】

 以下のリストのように、フランク永井はトップの第1号をかざり、さらに44号でVol2の2枚を出しています。ちなみに、Vol2を出したのは藤本二三代もおります。
 この間、フランク永井のこの作品を数えられないほど聴きました。以前にも紹介したとおりですが、制作陣は大ヒットを収めた曲以外に、埋没していたレア曲をさしこむことをしています。「もいちどキスしよう」「秋」。「秋」はフランク永井の第1回リサイタルで歌われた曲です。何とも言えない哀愁が絶妙な歌唱で表現されていて、大好きな一曲です。
 Vol2では、北から南へ横断的に地域性を持った曲を収録するという、意気込みの感じる選曲作品です。デジタル化どころか正式なシングルとして発売していない「下松囃子」などは、ファンならぜひとも聴いてほしい名曲です。印象深いのは「道後の女」「東京ラブタイム」です。これは耳に残ります。あと何かと話題の「おきなわ」でしょう。これは、河内康範の詞に山下毅雄という両鬼才の作品です。

(1) フランク永井 有楽町で逢いましょう~追憶の女
(2) 松尾和子 グッド・ナイト~夜がわるい
(3) 藤本二三代 好きな人~祇園小唄
(4) 榎本美佐江 十三夜~後追い三味線
(5) 神楽坂浮子 明治一代女~三味線フラフープ
(6) 小唄勝太郎 東京音頭~明日はお立ちか
(7) 佐藤千夜子 波浮の港~君恋し
(8) 生田恵子 東京ティティナ~銀座マンボ
(9) 徳山璉 侍ニッポン~隣組
(10) 藤本二三吉
(11) 久慈あさみ 黄色いリボン~女豹の地図
(12) 轟夕起子 腰抜け二挺拳銃~お使いは自転車に乗って
(13) 暁テル子 東京シューシャインボーイ~ミネソタの卵売り
(14) 四家文子 銀座の柳~天国に結ぶ恋
(15) 市丸 天龍下れば~三味線ブギウギ
(16) 小林千代子 人の気も知らないで~ジーラ・ジーラ
(17) 藤原義江 出船の港~鉾をおさめて
(18) 服部富子 アリラン・ルンバ~サザエさん
(19) 宇都美清 ハワイ航空便~あゝモンテンルパの夜は更けて
(20) 初代・鈴木正夫 豊年祭り(相馬盆唄)~戦場さくら節
(21) 平野愛子 港が見える丘~君待てども
(22) 乙羽信子 百萬弗のゑくぼ~あゝヒロシマの鐘は鳴る
(23) 由利あけみ 長崎物語~熱海ブルース
(24) 久保 幸江 靖國の母~南国土佐を後にして
(25) 藤原亮子 朝だ元気で~湯島の白梅
(26) 羽衣歌子 エロ感時代の歌~ティティナ
(27) 築地容子 ジャニー・ギター~セレソ・ローサ
(28) 柴田睦陸 朝~ラ・クンパルシータ
(29) 大谷洌子 チリビリビン~ジャワのマンゴ売り
(30) 楠木繁夫 馬と兵隊~ルンバ1940
(31) 三浦洸一 落葉しぐれ~タローとジローは生きていた
(32) 曽根史郎 若いお巡りさん~花のロマンス航路
(33) 野村雪子 おばこマドロス~二十才の恋
(34) 藤本二三代 Vol.2 好きな人(セリフ入り)~雪之丞変化
(35) 竹山逸郎 町から村から工場から~異国の丘
(36) 宮城まり子 ガード下の靴みがき~さいざんすマンボ
(37) 齋田愛子 戦友の遺骨を抱いて~長崎物語
(38) 安西愛子 青葉の笛~この日のために-東京オリンピックの歌-
(39) 三島一声 東京音頭~淡路一宮音頭
(40) 新田八郎 啄木の歌~南洋航路(ラバウル小唄)
(41) 野澤一馬 秋葉の火祭り~流れのギター
(42) 藤山一郎 僕の青春~若き血
(43) 日本橋きみ栄 炭坑節~たぬき
(44) フランク永井 Vol.2 有楽町で逢いましょう~水のように -フランク、日本の風景を歌う-
(45) 青木はるみ 野球けん~ゴジラさん
(46) 宝 とも子 セ・シ・ボン~カチート
(47) 児玉好雄 無情の夢~涙の三度笠
(48) 新橋喜代三 鹿児島小原節~田原坂
(49) 野崎整子 今日われ恋愛す~ひえつき節
(50) 東海林太郎 名月赤城山~船頭小唄

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://frank-m.org/mt-new/mt-tb.cgi/706

コメントする

カテゴリ

月別 アーカイブ

このブログ記事について

このページは、文四郎が2021年12月20日 11:00に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「久々のフランク永井TV番組「八代亜紀いい歌いい話」」です。

次のブログ記事は「2006年ごろの「徳光&コロッケの名曲の時間です」映像」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。