フランク永井発売されたCDの紛らわしさについての考察

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 「フランク永井魅惑の低音のすべて」(通称データ・ブック)を発売したのは、2010年10月だったので、それから11年経過したことになります。この時点では、あくまで発売されたレコード(シングルとアルバム)をもうらしたものでした。
 フランク永井の現役時代はレコードがメディアの中心でしたが、1980年代になると急速にCDに変わります。舞台を降りたのが1985年ですが、この時期にCDは出たのでしょうか。手元の記録で確認すると、2枚だけ出ています。
 1984年に「VDR-17-フランク永井スーパー・コレクション」、1985年に「VDR-1091-フランク永井全曲集」です。
 当時の調査対象にはレコード以外のカセットテープやCDは入っていませんでした。理由は、レコードにはフランク永井の歌唱がすべて含まれていて、テープはメディアを変えただけのアルバムだと思っていたからです。
 その見方はおおむね正しかったのですが、その後によく調べてみると、カセットテープには「ボーナス・トラック」のような感じで、レコードにはない歌唱曲がいくつか入っていることがわかりました。
 CDについても同じで、過去にレコード化、あるいはCD化で世に出していなかったものが、企画者の「再発見」でリリースされる例がありました。
 そのような経緯から、データブックの発売後から、テープやCDの調査をしてきました。あわせて、テレビ番組に残された「映像」の実態です。また映像では欠かせないのが映画です。
 そうした長期の調査の過程で、著者がわかってきたことについて、いくつか紹介したいと思います。

 まず、CD化リリースの初期にあった紛らわしさです。
 写真のように、似たCDジャケットがあります。フランク永井の写真にはイイ写真がいくつもありますが、この写真はベストの一つでしょう。1978年発売のカバー曲「SV-6495-街の灯り」のジャケットです。
 この撮影では数枚のショットがあったようです。これは「VCH-2711-夜のムード歌謡」で、まっすぐに立てたカットで使われました。
 ここまでは、普通にあり得ることと推察しますが、CD化の際には、頭を傾けたショットのものが多用されます。
 写真のように、6枚のCDで使われています。うち5枚に至ってはまったく同じサイズで使われています。
 「ベスト★ベスト」は2枚あり、左端の黒い縦帯のタイトルが「フランク永井①」「フランク永井ベスト」の相違だけです。
 「フランク永井ベスト」は背景が赤系にしてもう一枚あります。さらに背景を街の夜景に変えて「Best & Best」とあるのですが、先の「ベスト★ベスト」の星印は、いったいいかなる意味なのかまったく不明です。
 「君恋し~」とあるのは、SONYのCD Clubにビクターが提供した製品ですが、だからといって同じデザインを採用するのはいかがなものかと、思わざるを得ません。
 このデザインの内容はタイトルは違えど同じだというのなら、多少うなずけますが、全部異なります。ユーザーをそこまでなめていいものなのかと、疑問を感じざるをえない、と正直感じました。
 実は「ベスト」とか「ベスト&ベスト」「ベストヒット」というのはもっと多くあります。
 フランク永井が舞台を降り、長い暗黒時代を経て封印が解けたのは、2007年NHK-BSが放送した「昭和歌謡黄金時代~フランク永井・松尾和子」あたりからです。これまでは、フランク永井のCD-BOXものはわずかで、毎年のように1、あるいは2枚のCDが発売されたのですが、ほとんどが同じような曲でした。トラック番号を変えただけのようなものです。
 これはフランク永井のヒット曲のトップ数十曲を限定して紹介し続けたようなものです。弊害として、カラオケなどの演奏曲が、他の歌手の曲数と比べ極端に少ないということに出たと思われます。
 ここ休止されている例年の「フランク永井歌コンクール」でも、フランク永井の好きな曲はあるのに、演奏曲がないので歌えないという声が毎回上がります。
 フランク永井の所属したビクターでは、忙殺で追われた当時の担当部署やスタッフが代わって、その後はフランク永井のCD商品はしっかりしたものになってきています。2016年には「懐かしのフランク永井A面シングル全集」が発売され、フランク永井のアナログ・レコードのほとんどがデジタル化されました。また不動の人気をもつカバー物についても、ほぼ揃いました。
 MEG-CDは現在LABEL ON DEMAND(レーベルオンデマンド)ですが、ここではフランク永井のほぼ、全シングルがデジタル復刻されて、いつでも曲を楽しめるようになってきました。

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このページは、文四郎が2021年11月22日 12:18に書いたブログ記事です。

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