フランク永井はどこに松竹「大当り三代記」とドラマ「おちよやん」

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 NHK朝の人気ドラマ「おちよやん」は先週に終了しました。
 浪花千栄子の辛苦を明るく描いたドラマでした。浪花千栄子は一昔前になりますが、大変有名な関西に根を張った人気俳優でした。
 「水のように」という自伝を記しております。テレビのドラマになり、親交の深かったフランク永井が主題歌を歌い、レコードを発売しています。セリフがはいっており、浪花千栄子子自身が語っています(1965:SV-232 瀬川芳郎作詞、大野正雄作曲)。
 関西テレビで放映されたこのドラマには「幸せひとつ」という曲も添えています(藤本義一作詞、大野正雄作曲)。
 浪花千栄子の生涯のポイントはドラマで描かれていますが、当時の庶民の姿そのものでもあったことが、揺るがない人気の土台だったのではないでしょうか。
 自分ではどうにもならない貧困と戦争という禍が、身に覆いかぶさってきます。渦の真ん中でそれを受け止めるのですが、彼女のすごさは決してめげないことです。そして信じる自分の意志で、何事にも素直に接していくところが多くの人から、愛され続けたのではないでしょうか。
 浪花千栄子が活躍している時期、大阪の大衆演芸は大盛況でした。映画に舞台に多くの公演が催されましたが、その中に大阪労音の活躍がありました。宝塚の演出家が「大衆に歌で憩いを」との思いで、労音に次つぎと歌謡曲の歌手を呼び出演させました。
 フランク永井やアイ・ジョージや水原弘らがつぎつぎと出演して喜ばれました。フランク永井の「公園の手品師」「こいさんのラブ・コール」とか、人気の爆発はここからです。関西での人気は高く、藤田まことや浪花千栄子、ミヤコ蝶々と付き合いをし、演出家の藤本義一や花登筺といった第一人者と一緒に仕事をしています。
 花登筺が脚色した映画でフランク永井が関与したのは、「番頭はんと丁稚どん」(主題歌は「初恋ぼんぼん」「フランス航路」(1961:VS-464))の続々、続々々2本と「喜劇団地親分」(主題歌は映画で流れますが、レコードは発売されていない)です。いずれも顔出しで出演しています。
 ただ残念なことにビデオでの鑑賞(「みずのように」の復刻も聞かない)ができません。内容に何か支障があるのか、営業的に問題があるのかはわかりませんが、ファンとしては残念です。大阪のテレビ局で独自に作成されたと思えるドラマもあるようなのです(「こいさんのラブ・コール」とか噂を聞くのだが)が、これも復刻はともかくとしても、記録資料もわかりません。

 私的なことですが、仕事勤めを卒業してから、蔵書本を25箱の段ボールで処分したり、フランク永井のレコードを集める中で得たレコードを整理して、まとめて、やはり20余箱の段ボールで処分しました。
 借りているストック・ルームにまだいくつか開いていない段ボールがあるのに気づき、数か月前から処分のために整理中です。多くはゴミです。当時は自分にとって相当大事と思っていたものでも、今見てみると、何ということはないものがほとんどなのですね。
 前置きが長くなりましたが、VHS「喜劇団地親分」のことについては前に書きましたが、新たにVHS「大当り三代記」という映画です。とにかく、箱に収めたのは数十年前であり、仕事に専念していた当時のことで、情報が思い出せません。すっかり忘れていたものです。
 そこで、今はネットの時代なので早速調べてみながら、記憶を思い起こそうとしてみました。結果ですが、この映画に「フランク永田(どこかで聞いたことがある)」という名で出演しているという情報です。そして実際にそのVHSを鑑賞してみたわけです。しかし、フランク永井は見当たりません。
 これが原因ですね。フランク永田としての出演というのが誤記なのか、何かの都合で出演シーンが後日消されたのか。ただメロディーとして「こいさんのラブ・コール」は流れるところがあります。田宮二郎主演の「真昼の罠」(1962:VS-798)というのも、主題歌は確かに存在するのですが、映画ではどこにも出てきません。この例はあるので、驚くようなことではないのかも知れません。
 ゆえに、VHSを得たときも出演していなのに落胆して、記憶から消えていたのではないかというのが結論です。
 改めて「大当り三代記」を見てみると、当時の人気喜劇人が総出演しています。浪花千栄子と渋谷天外、藤田まこともおります。
 ミヤコ蝶々は、1974年にNHKこの人フランク永井ショー「母あればこそ」に共演しております。NHKビッグショーについても映像が残されていないのですが、ミヤコ蝶々との番組映像は、フランク永井主演番組で、残されているもっとも古いものです。

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このページは、文四郎が2021年5月16日 15:25に書いたブログ記事です。

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