フランク永井が歌う「赤い夕陽」が橋幸夫の映画主題歌のB面に

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 フランク永井の第ファンで親しくしているJさんから、連絡がありました。フランク永井「データブック」に記載されていない曲がありますとのことでした。
 「データブック」にない曲と聞くと、私は敏感になり、詳細をお訪ねしました。すると、橋幸夫が唄うSPのB面にある「赤い夕陽」という曲だというのです。
 それを聞いてピンときました。実は「データブック」の最終確認のミスで、手元の赤字校正用の「データブック」で気づいていたものです。
 Jさんは『橋幸夫のSPのA面は「わが生涯は火の如く」という曲で、同名映画の主題歌なんです。そしてその曲は後日、EPでも発売されているのですが、その盤のB面はフランク永井の「赤い夕陽」ではなく、別の曲「故郷の花はいつでも紅い」になっているのです』という調査結果まで教えてくださいました。
 そして、もしかして「渡久地政信作曲の曲(作詞伊吹とおる)ですね」というと「フランク永井の新曲の発見だと思ってました」と残念がっておられたのです。しかしこれはJさんの大発見でもあるのです。
 橋幸夫のSPのカップリングで発売されていたことも、後のEPでは外されたことも知りませんでした。
 写真はJさんに送っていただいたSPからのものです。ありがとうございます。
 私は「赤い夕陽」について、気づいたときに当ブログに報告を上げたと思っていたのですが、後で探しても見つからず、勘違いだったと反省しました。
 「赤い夕陽」がフランク永井版では1960年に発売された「魅惑の低音第8集」に掲載されているのですが「データブック」では「赤い夕陽に」と誤記していました。
 「赤い夕陽に」は1963年に発売された「ロマンの街」(VS-1058)のB面の同じ渡久地政信作曲(作詞佐伯孝夫)の曲です。
 誤記の原因はやはり私の思い込みからでした。大変失礼しました。

 写真でお分かりのように、橋幸夫のSPというのは当時ビクターが海外版用で並行して使用していたレーベルの RCA Victor です。正確な発売年月は不明ですが、おそらく映画「わが生涯は火の如く」(ニュー東映、1961年6月公開)の制作が始まったときと思われます。
 「魅惑の低音第8集」は1960年の11月です。橋幸夫のEPが出たのは、1962年5月(VS-521)なので、これは映画公開のほぼ1年後です。
 B面の「故郷の花はいつでも紅い」は、佐伯孝夫作詞、吉田正作品製品です。当時流行だったラジオ番組、三菱重工提供「田園ソング」で流れたものです。
 なお、映画「が生涯は火の如く」は、消防士の活躍を扱ったもののようです。日中戦争から米占領軍といった時代背景をもった、人々の悲喜こもごもを描いていて、当時消防士の間では橋の歌がよく歌われていたとの記録もあります。

 さて、お詫びとして、データブックの目次箇所の訂正文を下記に記しますので、お持ちの方は訂正をしておいていただければと存じます。基本的に誤字を除けば「赤い夕陽」と「雨」について、似た名前あるいは同名を一つとしていたことです。

p76:1段中
 ■フランク永井・愛の詩集の行削除
P78:2段3行目に追加
 赤い夕陽 16
P78:2段3行目
 赤い夕陽は 24,59
P78:2段下から5行目
 雨 25,60
P78:2段下から5行目に追加
 雨 34
p79:2段6行目
 酒場の花 45,46,47
p82:2段下から2行目
 坊や...... 32
p83:2段
 婿さがし八百八丁 9
p83:3段中
 夢二恋歌 45
p84:1段下記行削除
 ■フランク永井・リサイタル
p86:1段
 ■第1回リサイタル 27,57,67
p85:2段曲名挿入
 伊吹とおる 赤い夕陽(16)
p86:1段、文字訂正
 坂口淳 婿さがし八百八丁
p89:1段、追加
 渡久地政信 赤い夕陽(16)
p91:1段、最終行文字訂正
 婿さがし八百八丁
p92:1段、曲名追加
 渡久地政信 赤い夕陽(16)

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このページは、文四郎が2021年2月15日 15:46に書いたブログ記事です。

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