「酒場の花」の競演を聴く。フランク永井、前川清、愛田悦子

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 「酒場の花」は1976(S50)年にリリースされたいい歌なのだが、その後の売り込み攻勢にもかかわらず、あまり売れないようだった曲です。
 作詞山上路夫、作曲森田公一で編曲は馬飼野俊一といったベテランによる傑作です。この曲は、ライブで歌ったフランク永井の歌唱を覚えている方の方が多いのではなかろうか。
 大阪ロイヤルホテルのスカイラウンジショーでの公演が同年「フランク永井~オンステージ」で歌っている。専属バンドである浜田清とフランクス・セブンの演奏で、メリハリの利いた独特の歌唱で印象的に歌っています。
 特にそこでは、お酒を一口飲んで「ふわっぁ~」と喉を響かす音が大げさに強調されているところは、妙に頭にいつまでも絡みます。

 〽紅を今夜は 濃い目につけて
  せめて淋しさ 紛らせましょか
  ...

 森田公一とトップギャランのセレクションにも載っているます。それゆえに、このカバーもそうとう存在すると察します。
 すぐに思い浮かぶのは、内山田洋とクールファイブによるものです。1983年「ベスト・コレクション」で発売されています。現在はCD化されているので、今でも楽しむことができます。
 吉幾三もカバーしているのですが、いつ、どのようなアルバムに収められたのかは、失念して分かりませんが、確かに歌っておりました。
 さらに、ここで写真に上げたのは、キングレコードの愛田悦子のレコードでです。1985年のシングルレコードでです。当時これは特に購入意欲もなかったので、手に入れませんでした。だが、最近思い出して手に取って、針を落としてみました。

 「酒場の花」はタイトルからして、誰もが想像するような設定の歌です。その雰囲気がいちばんあっているかな、と感じたのは、前川清の歌唱かな。
 フランク永井のは完成度が高すぎたような気がしないでもありません。夜の酒場の女の悲哀を、低音をきかせて絶妙に、淋しさを漂わせて歌うのですが、彼の声の頑丈さが邪魔しているのかも知れません。
 前川の歌唱はさらっとしていて、そこが結果的に良かったのではと感じました。
 愛田悦子については、テレビの「スター誕生!」で7週勝ち抜ききた歌唱力のある歌手のようですが、女性が歌う酒場の歌はどうなのかと思いつつ鑑賞しました。
 歌のうまさは伝わります。だが、力強いかな。儚さを漂よわせなければならないこの歌では、やはりフランク永井と同様なマイナス点がついたように思います。

 フランク永井はいい曲だけにこの歌は、その後も「ベスト・コレクション76」に選曲し、さらに唯一のNHKビッグショーの記録「ビッグショー~酒・女・そして...~」(1978)でも歌っています。
 今回は、なかなか思うようにいかなかったような曲を取り上げてみました。

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このページは、文四郎が2021年1月25日 18:42に書いたブログ記事です。

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