フランク永井超レア曲「明治頌歌」を聴く

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 この曲については過去に一度だけ触れたことがあります。それは2015年に実姉美根子さん(昨年逝去)が主催した7回忌のことにかんして報告した際です。
 フランク永井と親交が深かった放送作家安藤鶴夫の功績の一環で、政府の明治百年記念行事を明治村でのエベントを担当され、そこでフランク永井に「明治頌歌」を提供され、晴れ舞台での歌唱がなされたというものです。
 その後、この歌やいきさつなどについての情報を調べてきたました。しかし結局何も得られませんでした。知り合いのある方が開催当日のレジュメをお持ちで、それをチラっとだけ観る機会があった程度です。
 最近、フランク永井に関して残された映像を整理していた関係で、せっかくなので試験的にこの曲についても映像化をしてみました。
 とにかく、周囲の情報がまったくないために困惑するばかりでした。聴きながら歌詞を文字にしてみたのですが、耳が定かでないばかりか、言葉の表現についての知識が及ばないために、正確にまとめられません。
 将来的に知識豊かな方からの情報で、分からないことが埋まっていくのを楽しみにしながら、とりあえずスタート点ということで、歌詞を紹介してみます。
 作曲はどなたの作品なのでしょうか。それについても、現在わかりません。写真に出ている「安藤鶴夫―生誕100年記念総特集」雑誌があり、そこに書いてあると記憶していたのですが、その本も見つからずです。

〽年々に月は変わらず
 年々に雪また降りぬ
 年々に花は咲けども花を愛で
 月をしょうし
 雪見る人は同じからず
 明治とは父母の生まれ育ち
 恋をし泣き笑い
 また生き給いたる
 世がりせば
 人の心の暖かく
 人の思いの美しく
 人の情けの懐かしや
 花咲けば明治は遠く
 月見れば明治は遠く
 雪降れば明治は遠く
 明治は遠くなりにけり
 明治は遠くなりにけり

 明治に元号が変わったのは1968年です。10月(旧暦で9月)。それから100年後の1968(S43)年10月に開催された「記念芸術祭」で歌われたのではないかと、推察しています。
 150年という節目での記念行事もありました。2018(H30)年です。ここでは、明治百年事業として日本の伝統芸能「糸あやつり」で制作された映像作品「明治はるあき」が上映されました。
 ちなみに100年記念は時の首相が佐藤栄作で、150年記念は安倍晋三でした。
 「明治頌歌」は当時記念行事を放送したテレビで流され、それをご覧になったという方もおられました。
 2016年にビクターから発売された「懐かしのフランク永井 シングル全集」には、DVDが1枚付いていて、その中に「1968/10/23 歌まつり明治百年」の映像として「ゴンドラの唄」「恋はやさし野辺の花よ」が納められています。
 明治百年を記念した歌謡番組が放送されたのだと思われます。このときに「明治頌歌」は歌われたのでしょうか。それとも、明治百年を記念した、フランク永井の「明治頌歌」を収めたアルバムがあったのでしょうか。
 写真にあるように「百年音頭」というのが歌われたようです。三波春夫も歌っています。
 明治を称えるというのは、明治に称えるだけの誇るべき何かがあったということになるのですが、どうなのでしょう。どうしても外国との戦争の色がかぶさり、政治色が出ることから、政府が望んだような盛り上がりにはならなかったのかも知れません。
 間もなく来る2月11日は建国記念の日です。コロナ禍に明け暮れるなかで、多くの人は「休日」であることは分かっていても「建国」にどれほど関心を寄せるのでしょうか。
 こうしたことが、政府のプッシュがあった催しとはいえ、情報が少ない理由の一つにあるのかなと思いつきました。とりとめもない話題でした。

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このページは、文四郎が2021年1月19日 14:44に書いたブログ記事です。

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