中山秀征の「有楽町で逢いまSHOW」はいかがだろうか

| コメント(0) | トラックバック(0)
mx20201206.jpg

 私の住まいではテレビ電波障害の関係で、JCOMのサービスを受けているせいか(どこでもなかのか不明)、JCOMの放送が観れます。
 日曜日の夕刻に「有楽町で逢いまSHOW」が放送されます。これについて少しばかりご紹介をしたいと思います。
 中山秀征が司会をするこの番組は、日本音楽事業者協会の企画制作で2012年4月からニッポン放送で始まったものとのことです。有償番組として記憶している「歌謡ポップス」チャンネルでの放送であったようです。
 しかし5年後の2017年3月に終了し、2019年2月からJCOMで放送を再開したとのことです。30分のコンパクトな番組です。
 日本音楽事業者協会では【歌謡曲の顧客層が年々高齢化してる事を鑑みて新たな打開策として、1957年のフランク永井の大ヒット曲である「有楽町で逢いましょう」を捩り、「ここから第2の「有楽町で~」となるような、全国区になるヒット曲を生み出したい」との意図を持って企画製作を行い、番組を制作した】とのことです。
 歌謡曲ファンにはうなづける主旨ですが、果たしてそのように展開されているのか、ぜひ、観れる環境にある方はぜひご覧になって判断をしていたら、いかがだろうか。

 「有楽町で逢いましょう」というのはフランク永井の代表曲だが、同目の番組がかつてあったんです。
 それはまさに「有楽町で逢いましょう」がフランク永井によって発売された、その年のことになります。このブログでは、この歌の発売時のエピソードは何度も書いていますし、ファンの方が他であれば皆さんご承知のことかと存じます。
 大阪から東京の中心地に進出をきめた百貨店そごうが、1957に有楽町の現在の「ビッグカメラ」の場所で開店しました。ここは報知新聞のあった場所で、GHQの方針で同系列となった読売新聞がそこに「読売会館」を建てる計画があり、そのビルの6階までをそごうに貸すことになったようです。
 7階から9回は読売ホールです。ちなみにカドカワ映画館(角川シネマ有楽町)は8階にあります。
 都心とはいえ、有楽町は当時少しも世に知られておらず、戦後の象徴でもあるような闇市があったところです。汚く暗いイメージを読売会館とそごうのオープンで明るい街に一新しようという強い思いがありました。
 美空ひばりが塩酸をかけられ負傷という暗いニュースがありましたが、東京タワーの着工、NHKテレビ受信契約数が50万に到達、スキーヤーのトニーザイラーが初来日、南極「昭和基地」建設などの明るい希望が持てるニュースもありました。
 読売会館とそごうと地元は、このオープンを大きなきっかけにしたいということで、テレビ番組、映画、小説(雑誌「平凡」)、レコード会社、新聞広告という巨大なジョイント企画を立ち上げます。
 会館内の日本テレビのスタジオから、昼にウイークエンドミュージカル番組「有楽町で逢いましょう」が3月から放送されました。提供はもちろんそごう一社。つまで続いたのかはわかりません。
 5月に読売会館とそごうがオープン。そごうの開店には、雨天にかかわらず30万人が詰めかけて列をつくったと言われています。
 7月にはビクターからフランク永井による歌が出ることが発表されました。発売は11月です。10月発売の「週刊平凡」で小説(映画とは内容が異なる)が連載開始されました。映画は新年の封切りでした。
 まあ、GHQから日本の芸能・スポーツを一手にまかされたという正力松太郎の読売がかんで実行された「有楽町高級化キャンペーン」です。こうした巨大ジョイントは後にも先にもありません。これで成功しないわけがない、実際に大成功だったわけです。
 もちろん、初めてのエアーカーテン、吹き抜けのフロアといったあか抜けたそごう。ティールームとかロードショーとかといったハイカラな歌詞。都会のムードを表現するフランク永井の歌唱は、日本中に夢と希望を膨らませるのに十分でした。企画の内容と表現が的を得た勝利でした。

 時は経過し、2000年そごうは経営がなりたたず閉店を迎えます。翌年現在のビッグカメラが入りました。
 佐伯の作った歌詞の一節「雨もいとしや...」は、有楽町の華となっている-YURAKUCHO ITOCiA-(2007)にひき継がれました。マリオンの横には「有楽町で逢いましょう」の歌碑(2008)が置かれています。
 読売会館から少し歩いたところにニッポン放送のスタジオがあり、中山秀征の「有楽町で逢いまSHOW」はここで撮影されています。長く続き、意図したような素晴らしい流行歌が生まれることを祈願しています。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://frank-m.org/mt-new/mt-tb.cgi/651

コメントする

カテゴリ

月別 アーカイブ

このブログ記事について

このページは、文四郎が2020年12月 7日 11:37に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「フランク永井の大ファン宮本隆治アナがカラオケバトルに「おまえに」で参入」です。

次のブログ記事は「コロナ渦の「2020-日本歌手協会歌謡祭」第一夜・第二夜の8時間」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。