フランク永井活躍時の珍しいレコードのいくつか

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 珍しいというのは曲のことではなくて、EP盤の作成形式のことです。作成形式というのも分かりにくいですね。レコード会社であるビクターからメインの正規シリーズとしてのシングル盤とかLP盤とかとはちょっと違っている盤というものです。
 正式のシングル盤というのは、デビュー時はSP盤です。次にEP盤ですが、最初はVSシリーズのモノラルで、後にSVシリーズのステレオ盤です。
 EP盤は1980年代に全面的にCD盤に変わるわけですが、価格を考慮した4曲入りの「コンパクト・ダブル・シリーズ」という盤もだされました。これだけに収録されている曲というのもあるのですが、基本的には例外でした。
 ステレオ化された時期には「ステレオ・シリーズ」「ライビング・ステレオ・シリーズ」と名をうって、初版の時とは異なるカップリングでヒット曲のステレオ版吹き込みなおしで出されましたが、これはわずかでした。
 また、沖縄が日本に返還されたのは1972年ですが、これ以前は外国扱いでした。この時期に私が勝手に「沖縄シリーズ」と呼んでいる盤が出されました。これは人気の鶴田浩二とのカプリングが数枚出されています。
 EP盤の終盤にビクターから「アンコール・シリーズ」「永遠のEP盤シリーズ」「ゴールデン・ミリオン・シリーズ」「ゴールデン・ベスト・シリーズ」が出されました。これは曲の組み合わせを変えただけという感じで、初版時のモノラル曲も平然と使われています。SVとうたっておりながら、SV-3001-Mのような妙な盤のIDで出ています。

 私は特に収集家である意識はなかったのですが、結果的にフランク永井のレコード盤の収集家のような感じになりました。それは「フランク永井データブック」の編纂をしていた過程で、全容をつかむために、レコードの現物を集めたからです。もちろん、現在に至るもすべてが集まったわけではないのですが、知りえた多くのファンの方々が所有しおられて盤で確認できたことで、およその全貌を知ることができました。

 ただ、現在でも分からないものがまだまだあります。それは別項でも紹介しましたが、オムニバス盤です。それと、レコード会社から非売品、宣伝用としてレコード店や放送局に出されたレコード盤、PR/PRAシリーズです。さらに、いかなる相違があるのか、まぎらわしくも、PRUなどというのも出されています。宣伝盤ですね。宣伝というと、全国の観光協会、自治体、あるいは組織体からの要請で作られる盤もあります。
 フランク永井は、あの声ですので、まさか校歌は歌っていないと思いますが、そのような価格がついた商品盤でないものがあるのです。
 有線放送がそれなりに人気があるメディアだった時期があります。PRUシリーズのUは有線放送局用に作ったPR盤だったのだろうか。というのは、手元にPRU盤が2枚ある(PRU-6-熱海ブルース/ラブ・レター、PRU-25-逢いたくて/こいさんのラブ・コール)のですが、それを入手した際に同時に存在したのが、ゆうせんが独自に作ったとおぼしきPR盤だったのです。
 それは、YKS-039というIDで、A面が石原裕次郎の「夜霧のブルース」でそのB面にフランク永井の「公園の手品師」があるEP盤です。

 PRシリーズは必ずしも無償の盤ではなかったようです。またレコード店や放送局用は必ずしもPRシリーズと限ったわけではなかったようです。オムニバス的にそのときに売り出したい歌手や曲を集めてLPにした盤もありました。また、EP盤では表面と裏面が異なる盤IDを使っているというのもあり、一貫したコンセプトがなかったのではという疑念も生じます。
 手元にあるのは、VS-1103-逢いたくてとVS-1129-利根の月太郎(歌手:三門ひかる)という盤です。

 「あなたが唄う伴奏用レコード」というシリーズがビクターにはあったようです。手元にあるのは、SV-6147-おまえに/君恋しとSV-6155-こいさんのラブ・コール/大阪ぐらしです。
 当時の宣伝では、他に、SV-6150-お百度こいさん/羽田発7時50分、SV-6154-霧子のタンゴ/泣かないで、SV-6156-東京ナイト・クラブ/グッド・ナイト、SV-6157-俺は淋しいんだ/夜霧の空の終着駅、SV-6159-鈴懸の径/新雪などのフランク永井の曲が見受けられます。

 レコードを整理していて気が付いた話題でした。

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このページは、文四郎が2020年9月14日 16:45に書いたブログ記事です。

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