新たな発見「1962年第13回NHK紅白歌合戦」で歌うフランク永井「霧子のタンゴ」

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 先日フランク永井の大ファンであるW氏から貴重な情報を寄せていただいた。存在しないと言われていたフランク永井の音声。どうも近年、1962(S37)年末にNHKから放送された紅白歌合戦の録画が発見されたようだ。紅白映像はこの翌年の1963年第14回のものがそれまではもっとも古いと言われていた。この回では「逢いたくて」が歌われ、映像が確かに残されている。
 発見されたとされるさらに1年さかのぼった それをBSで放送したようだ。ようだというのはそれを見ていないのだが、オープニングの1分程度のものを観ただけだからだ。W氏からの情報は映像ではなくフランク永井の歌唱音声箇所。
 さっそく聴いてみたが、当時のテレビからの音とは思えないほどすっきりしたもので驚いた。フランク永井の低音の魅力ある歌唱が伝わってくる。実況特有のいきいきしたもので、観衆に答えての笑顔でをこらえながら歌う個所もある。
 放送されたのが1962年といえば「君恋し」で日本レコード大賞を得た翌年、東京五輪の2年前という古さ。今から60年も前ということになる。貴重なものをよくぞこれまで保存されていてくださったと感銘する。教えていただいたWさんにも感謝が絶えない。
 1962年といえば、フランク永井はデビューしてまだ6~7年の頃だ。だが、すでに歌う歌がつぎつぎとヒットして、歌謡界の人気者になっていた。NHK紅白歌合戦では、1982(S57)年の第33回まで連続して出場し、その時点では「連続出場の最長保持者」を誇っていたものだ。
 フランク永井について、この紅白の歌唱の記録は今回発見された音声も含めて、26回中20回分の記録がある。はじめて出場した1957(S32)の第8回、翌第9回、11回、12回、15回、22回のものがない。内音声は、第10回、代13回ということになる。他は、18回分の映像が残されている。
 16回ではフランク永井は「生命ある限り」を歌った。この記録は、2016年にビクターから発売された「懐かしのフランク永井シングル全集」についている「NHK秘蔵映像」DVDに収録されては発売された。
 現在では信じられないような話だが、終戦で疲弊した日本の公共放送であっても、テレビの映像を記録する装置はもとより、テープは高価で量も少なく、バックアップとかいう概念も、アーカイブとして残すという意志も、あっても実行できない時代だった。そのために、テープは上書きしてヨレヨレになるまで再使用されていた。
 紅白については、近年になってNHKが保存していないものを視聴者にお伺いして、録画してあれば寄せてほしいと訴えた。そのせいで、視聴者から多数寄せられて、充実していったが、それでも1962、1963をさかのぼれなかったものだ。
 紅白の司会を長くしていた宮田輝は自宅で8ミリ映写機で撮影して保管していたのも、アーカイブに寄せられた。
 フランク永井の映像は全体として少ないのだが、それでもNHK紅白は残っている方かもしれない。
 有無のリストを観ると、残念でならないのは、1971(S46)年第22回だろう。「羽田発7時50分」を歌っている。表の途中であり、きっとこの年の録画は残っていると思える。何人かの出場歌手の映像がyoutubeで見た気がする。
 ファンの方々でもし見つけることがあったらぜひともお知らせ願いたいと思う。文四郎的には紅白だけの特性DVDがいつの日か世に出て、誰でも見れるようにしてほしいと思っている。

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このページは、文四郎が2020年2月15日 10:51に書いたブログ記事です。

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