「公園の手品師」を最初に世に出した鶴田浩二出演の東宝映画「顔役無用~男性NO1」を鑑賞

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 フランク永井の「公園の手品師」は恩師吉田正の残した名曲。作詞は宮川哲夫。秋の情景がまるでフランスのシャンソンのようなイメージで表現されている。いわゆる吉田調とはやや異なり、時代を感じさせない。普遍的な曲で、いつ聴いてもフレッシュで、聴く人で嫌いな人はいない、
 この曲は特定の歌手を念頭に作られたというより、吉田学校で学ぶ歌手の練習用として用意したもののようだ。実際にフランク永井も他の子弟たちも、この曲を練習で歌っている。
 この曲が映画で鶴田が歌っていると聞いたのは、2009年にNHKから放送された「歌伝説フランク永井の世界」の紹介で。1954(S29)年に制作され新年の1月3日封切りの東宝映画「顔役無用~男性NO1」。当然、そのときには映画も知らないし、観てもいない。
 NHKのフランク永井特集番組の放送で、鶴田浩二が歌っているシーンが流れた。機会があれば、この映画も見てみたいと思っていたら、以前にも紹介した映画狂(失礼、マニア)でフランク永井の大ファンでもあるGさんが、以前に有料テレビ放送された録画があると教えていただき、観る機会をくださった。感謝です。
 この映画はタイトルが正確には、ただの「男性NO1」ではなく、「顔役無用~男性NO1」というもののようだ。それは「Piblic Hero No.1=男性NO1」という1935年制作の米映画があるためと思える。当該映画は原題が「A Man Amon Men」というというのだが。。。。
 「顔役無用~男性NO1」は出演陣がそうそうたるメンバーなのだが、あまり流行らなかったせいか、呼ばれ方の混乱があり、顔役無用は抑えられ配給会社のポスターでも記載がない。また紹介でも1954と1955が混在。制作と公開が年をはさむせいと思えるが。
 フィルムはモノクロ、例に漏れずおよそ1時間半。監督:山本嘉次郎、脚本:井手雅人。配役はビュイックの牧:三船敏郎、ラッキョウの健:鶴田浩二で、二人の若さがなかなかいい。
 映画の内容はというと、ちょっと説明に苦慮する。それはヤクザ屋さんと関係があるということではなく、ストーリー展開に無理を感じるからかな。
 鶴田がそもそも、どういうつながりでこの歌を歌うかなど、よく見てても分からない。
 三船が演じるダフ屋の取締りと、手下のようなお調子者の鶴田の関係、やり取り、ケンカの理由と和解、等々一つ一つ人間的なキャラクターが立っていないのではないか。甘いのか甘くないのか、人がいいのか、悪いのか。
 まあ、当時の正月映画としてはちょっと弱いような気がしたのは、現代があまりにも人間不信で嫌な殺しや障害事件が多くて、それらのニュースに感覚がやられているためかも知れない。
 女性では越路吹雪、岡田茉莉子らが共演して正月の花をそえている。

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このページは、文四郎が2019年12月 7日 14:26に書いたブログ記事です。

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