【新発見】映画主題歌、フランク永井の歌唱「喜劇 団地親分」

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 「〽おいらは団地のやくざなのさ 口笛ひとつであの窓の...」。1962年に関西喜劇人協会が製作して松竹から配給された映画の開始と同時に、フランク永井の主題歌が流れる。出演はしていない。ちなみにアイ・ジョージは出演して「硝子のジョニー」を歌っている。
 この曲は、著者が編纂した「魅惑の低音フランク永井のすべて」(データブック)に未記載であるばかりか、過去に触れたことがない作品。
 これまで公開されている情報としてまったく存在していなかったような珍しい曲である。
 実はこの映画のビデオが発売された1980年代に購入していて一度観ているはずなのだが、データブック作成時にもまったく記憶がなかった。最近「終活」という話題をよく聞く。手持ちのビデオやレコードはどうなるのだろう。とりあえず、フランク永井との関連の薄いと思えるレコードと、周辺機器としてスペースを無駄にしているアナログビデオ関係は廃棄することを決断した。
 現在の居住地に引っ越してきたのは20余年前。越してきて開けもせずに、借りているストック・ヤードに放り込んでいた段ボールを開けて整理をはじめた。実はこの中に昔に撮影したテープ類やVHS商品、CD、テープ(レコードはデータブック編纂時にすべて取り出していた)がゴロゴロ。
 書籍などは25ケース。オーディオ・ビデオ関係は22ケースで、書籍は近所の古書店に引き取ってもらった。オーディオ・ビデオはレコードを集めていたときに何度も足を運んだ東京神田神保町のショップにお願いした。ずいぶんとあったものである。
 VHS映画「喜劇 団地親分」は処分前に私製DVDにした。実はこのビデオはあることがなければ、気づくこともなく、廃棄処分の目にあっていたもの。それは、先月に開催された「第11回フランク永井歌コンクール」でのこと。
 ここで久しぶりにビクターの開催担当の方とお会いして少しだけ言葉を交わしたのだが、その際に映画「喜劇 団地親分」でフランク永井が主題歌を歌っているよ、ということを教えていただいたことだ。びっくり仰天、何というタイミング。
 ご担当者はフランク永井のご本家で、機会をみてフランク永井関係の新作をイメージして情報を整理している過程で発見したとのこと。ご本家でなければなしえないこと。深く感謝するとともに、何年後になろうともぜひとも作品化と実現したいと願うものである。
 そのような経緯で手放す寸前のVHSを手放す寸前のプレーヤで鑑賞したという次第。
 「喜劇 団地親分」は監督が市村泰一、脚本が花登筐。花登筐はフランク永井が「有楽町で逢いましょう」をヒットさせた際に、東京と大阪で舞台をやったとき以来の関係で「番頭はんと丁稚どん」シリーズで、出演までしている仲。
 「喜劇団地...」は当時流行のシリーズで、その名を関して多くの映画がつくられ、喜劇を楽しませてもらった。
 「団地親分」では日本の喜劇界のそうそうたる俳優が登場している。いまあらためて観てみると壮観。常連といえばそうなのかもしれないが、それに交じって特筆?なのは、渥美清とささきいさおだろう。若きささきはこの映画で主役級の役回りを演じている。
 フランク永井が映画に出たり主題歌や挿入歌を歌っているというリストは、データブック編纂時でほぼ完成していた。だが、なぜに「団地親分」の情報がなかったのだろうか。
 どうも、これは当時のレコード会社の販売戦略が大きく関与していたと想像する。「けっこう多く歌っている子供向けのレコードの認知度が低い」「レコード・ハンギングツリー(映画主題歌のカバー)が曲目リストから抜けている」等々の噂に関連するのだろう。冒頭で紹介した歌詞のように、いくら喜劇とはいえ、おいらは団地のやくざなのさ...は、その後の報道コードに抵触すると思える。
 社会があまりにも社会の現実に対する許容度がなくなったということが、敏感な営業現場に反映したのだろう。
 高倉健や鶴田浩二や極道の妻が流行した時代があったことすら、消しゴムで消したいのかもしれない。確かにお上が率先して公文書までシュレダーにかけている。存在している現実と事実はありのままでなければ、子供たちは、裏も表も忖度するように歪んでしまうのではないかと危惧する。ごめん! 思わぬ方向へ話が飛んでしまった。単に文四郎のお記憶力がお弱いだけで屁理屈をいっているのかも知れないのに。。。

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このページは、文四郎が2019年11月23日 15:24に書いたブログ記事です。

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