フランク永井ファンへの新年のプレゼント「昭和偉人伝」の放送

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 新年早々、嬉しいことが目白押し、とそこまでではないまでも、フランク永井ファンには頬も緩む。BS朝日の人気番組「昭和偉人伝」で2週連続の特集が放送された。
 昭和は今年に年号が変わる。昭和の特集はこれからも続くだろうが、平成の2代前になってしまう。フランク永井ファンにはまた、時代が遠くなってしまいそうで淋しい。
 「昭和偉人伝」の今年第一弾は、昭和歌謡の偉人たちということで、吉田正、遠藤実、岩谷時子、船村徹のお四方の紹介。そして第二弾ではフランク永井と坂本冬美が取り上げられた。
 昭和歌謡はまさに偉人として誰しもが認める作詞家と作曲家。この四人が昭和歌謡にどのようにかかわり、欠かせない役割を果たしたのか。どこが偉大なのかを生誕から人生の暗明、さまざまなエピソードをそつなくまとめ上げたものだ。
 俳優の国村隼の語りが実にいい。番組の内容に実によくマッチしている。落ち着いて鑑賞できる。
 四人の偉人を中心にすえながらも、戦後の歌謡曲の歴史をまんべんなく紹介している。それゆえかどうか、タイトル紹介が30分近くもたってからになる。
 古賀政男・遠藤実に出ている日本的な戦中戦後の歌のライン。敗戦を迎えて洋楽が勢いよく日本に流入する。そのなかで日本的でありながらも、都会の風を表現するおしゃれな歌の実現を求めた吉田正。そして、越路吹雪の信頼を一身にあびた岩谷時子。女性の眼で人間の愛と喜びを描写する才能はとびぬけたものだった。
 吉田正の紹介ではどうしても欠かせないフランク永井。スポニチクリエイツの珍しい映像で登場する。第二弾でも採用されているのだが、この映像は青ガウンの「有楽町で逢いましょう」ばかりでなく、赤ガウンの「おまえに」が出る。もしかして、これは初出かもしれない。
 「おまえに」は1966(S41)年が最初で、1972(S47)年に新たに吹き込みなおしている。影像では後者がはめられているので、当然映像の制作はこのあたりといえる。
 フランク永井と恩師吉田正の当時の活躍ぶりを証言してくれているのは、音楽プロデュサー谷田郷士、元ビクター制作本部長白井信幸、元ビクター常務小林孝正、音楽評論家小西良太郎、湯川れい子、そして後輩の三田明の面々。
 白井は宮城県大崎市松山で毎年開催されているフランク永井歌コンクールの審査委員長を昨年まで十年間やってこられたことでも知られている。
 第二弾でもうひとり紹介されているのは坂本冬美。彼女はフランク永井と並んで紹介されるのは初めてと思うが、歌がうまい。声質と発声、つまり歌唱には他に比較できない圧倒的な個性を持つ。歌への思い入れの現役深い歌手だ。
 近年浪曲師の二葉百合子を師として、歌の濃さ深さを大きくした。特筆は歌謡浪曲にまで入れ込んでいることだ。彼女の恩師である猪俣公章はフランク永井には「夜の歌」「涙の人生」の2曲を提供している。いずれもヒット曲ではないが、彼はビクターの森進一にも多数のヒット曲を提供していることでも有名だ。「港町ブルース」「噂の女」(クール・ファイブの残した歌だが森が歌うのを想定して作られた)などいくつかカバーを歌っている。フランク永井の猪俣節も斬新でいい。

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このページは、文四郎が2019年1月19日 16:03に書いたブログ記事です。

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