【謹賀新年】フランク永井ファンへのプレゼント映画「有楽町で逢いましょう」が初DVD化され発売に

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 映画「有楽町で逢いましょう」は1958(S53)年1月に封切られた。これが2月にようやく初めてDVD化されて発売されることになった。何ともファンにはうれしいことなのだが、半世紀以上も経ってから、というのが妙すぎないかと。
 このブログで幾度も紹介しているとおりだが、フランク永井を一気にスターダムに押し上げた「有楽町で逢いましょう」。レコードは前年末(11月)に発売されている。
 映画化は、そごう(関西から都心に拡張してきたデパート)の開店キャンペーンとして、当初から決まっていたもの。できたばかりの民間テレビ局が3月に同タイトルの番組を組み、雑誌「平凡」に小説連載が始まる。コマーシャル・ソングとしてはビクターが連携した。
 そごう宣伝部長豊原英典とビクターの岡田ディレクターがかつてない大連携を実現したのだった。
 大映は島耕二監督に依頼して大映オールスターが参加したカラー作品となった。フィルムがスタートすると大映のタイトル画面の直後にフランク永井が登場して歌う。デパートの階段をゆっくりと降りながら歌う。歌もレコードと比べてもややゆっくりだ。
 フランク永井の映画初出演で、若くういういしい姿が映っている。
 この映画は2014年スカパーで放送された。大映からカドカワに映画の権利が移りカドカワが入っているのが、そごうがあった読売会館。現在はビッグカメラで有名。そのカドカワ映画館で「有楽町で逢いましょう」はリバイバル再上映されていたことがある。ちなみに筆者もここで映画を観た。
 フランク永井の「有楽町で逢いましょう」は、それまで高音歌手が人気を得ていたなかで、ささやくような低音が世に刺激てきてあった。これが都会派とかムード歌謡というブームに火をつけたのだが、ビクターの恩師吉田正の思惑を成功に導いたのにはもう一つ、レコード技術の飛躍的な発展があった。
 従来はろう盤に直接音源を刻んでレコードの原盤を作っていたのが、テープに吹き込むようになった。歌唱の微妙な表現をアナログでより忠実に再現できるようになった。また、レコード自身が従来のシッレク素材からビニール化が急速に進んだことだ。
 フランク永井のような含みあるこえがレコードで再現できるようになったこのハイ・ファイ技術はビクターのエンジニアが先行していた。フランク永井の人気を支えたともいえる。
 まあ、SPから始まった録音とレコードの技術はピークを迎え、その後デジタル化が取って変わることになるのだが。
 映画「有楽町で逢いましょう」ではビクターの新星歌手である藤本二三代が「夢見る乙女」を挿入歌として歌っている。レコード「有楽町で逢いましょう」のB面に入っている。彼女は歌がうまい。
 ちなみに、映画「有楽町で逢いましょう」のエンディングでは映像は主演の京マチ子と菅原謙二がそろって電車で東京へ向かうシーンにかぶさるように、フランク永井の歌がかぶさるのだが、レコードの歌詞にない特別版か第4番ともいえる歌詞で歌われる。〽二人の思い一筋に、溶けて花咲く恋心...
 この歌詞での歌は他で聴いたことがないので、映画を観た人だけへのプレゼントなのでしょう。それにしても、しつこいのはご勘弁だが、この映画のDVD化が遅すぎる。少なくても20年前であって欲しかった。

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このページは、文四郎が2019年1月 5日 09:23に書いたブログ記事です。

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