カセットテープのフランク永井の曲をラジカセで楽しむ

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 暑さが異常と言われる今年。台風も連続して日本を襲うよう間の休日はあいまのようだが、比較的しのぎやすい気温で助かる。蝉がなぜかベランダにとまり泣きだした。あんな小さなからだから、どうしてこんな音量が出るのだろう。何が気に入ったのかしばらく泣いていた。
 都会だと蝉の声が遠くで聴こえていても、木々が少なくなったせいか、蝉の声を落ち着いて聞くことが少なくなった。懐かしいような、それでいて急いで過ぎていく夏の象徴のようで少しばかり寂しさを感じさせる蝉の声だった。
 蝉の声をを聴きながら、ふと大音量で蓄音機を回したくなった。蓄音機もずうたいが小さな癖に、どでかい音を発する。「有楽町で逢いましょう」に針を落とした。思ったような音が響いた。
 だが、ちょっと大きな音はご近所迷惑というご時世で、窓を大きく開いているので、自粛して一曲だけでやめ、その横においてあるラジカセで、カセットテープを使うことにした。
 テープをひろげる。改めて見てみると、最近は整理もしていなかったが、およそ40本以上ある。これぞと感じるままに、片っ端からかける。表がおわれば裏に入れ替えて、演奏ボタンを押す。カシっ(この音さもオレが押してスタートさせるのだという感じを抱かせる)という音を発し、しばらくすると次々に曲が流れる。
 普段はCDやデジタルなんたらで聴いているのだが、カセットで聴くのもなかなかいい。やはり、レコードと同じアナログであることが耳に優しいのかもしれない。デジタル音は確かに驚くほどのクリアさを持っている。フランク永井の歌は基本的にアナログ時代のものなので、いくらデジタル化されていても、もとがアナログなだけに、ノイズが無くなっているとか変換時にメリハリを技術的に調整しているとかの相違しかない。
 しかしデジタル時代の電子的に作成された最近の楽曲を聴くと、その相違が明確だ。あまりにも、クリアで、音の分離というか、メリハリの付け方は究極まで作りこまれている。これだけを聴いている若者は普通なのかもしれない。だが、筆者の年代、いや個人差かも知れないが、ややこたえる。
 疲れるというか、聴き続けるのはきついところがある。
 それが、カセットテープの音だと妙な落ち着きというか、安心感が得られる。好きなフランク永井の曲を聴いていると、いくら聴いても飽きないし、疲れが飛ぶような気になる。実際には、なにかしながら聞くので、BGMという扱いで、気を集中して聴くわけではない。それにはぴったりという感じだ。
 カセットを眺めていたら、Best Music In Cassette とタイトルに書かれているのが2つあった。緑と赤。緑はフランク永井の写真がついている。赤は青江三奈だ。いずれも、中身は全く同じで、裏表に3曲づつ計6曲が入ったもの。
 ①伊勢佐木町ブルース(青江三奈)、②加茂川ブルース(フランク永井)、③帰り道は遠かった(チコとビーグルス)、④花と蝶(秋山実とビクター・ギター・アンサンブル)、⑤恋の季節(ナショナル・ポップス)、⑥ブルーライトヨコハマ(松浦ヤスノブとムード・キングス)
 これは表紙に懐かしいナショナルのロゴが入っているように、現パナソニックである松下電器製のカセット再生機(ラジカセなど)にサンプルでついていたものだ。当時はレコード・プレーヤー(ステレオ装置といった)を買うとサンプルのレコード盤がついていた。
 カセット同じように特製の盤がついていたのだ。松下電器は当時ビクターに資本を提供していて、というより一時は親会社的な存在だった。だから、当時ビクターの看板でもあったフランク永井はこのサンプルによく使われた。
 松下が親会社だった時代には、当時テイチクも傘下で、いっそ「パナソニック・レコード」に統合しようといううわさまであったほどだ。この業界は水商売だから何年ごとにそんなことを繰り返しているのが常なわけなので、実現はされなかった。
 ソフトバンクがどうするなどというときも話題になったが、フランク永井の楽曲が「ビクター」のレーベル以外で出るというのは、ピンとこないし、ついていけない。基本的にレーベルは変えないでほしい、とファンは思うのではないだろうか。これだけは、外で言ってもどうにかなるわけではないが。
 などと、いつものように横道にそれてしまったが、カセットから流れるフランク永井を聴きながらつらつら思い起こした次第でした。

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このページは、文四郎が2018年8月18日 16:13に書いたブログ記事です。

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