フランク永井「慕情、南国の女」と「長崎鼻慕情」に宿す薩摩半島南端の情景

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 前回に「しまなみ海道」を歌ったフランク永井「でっかい夢」を紹介した。普段であれば情景豊かなこの一帯が、突然襲いかかった西日本豪雨で大きな被害を出している。九州から近畿を覆い多くの箇所に甚大な傷跡を残した。被害を受けた関係者にこころからお見舞いを申し上げるとともに、早い復興をお祈りします。
 さて、当「文四郎日記」をご覧いただいている方がたで、10月の「第10回フランク永井歌コンクール(&グランド・チャンピオン大会)」に歌の披露でエントリーをご予定の方がおられたら、ここ数日中に申し込みされるようお願いします。
 7月1日から申し込みを開始したのだが、記念すべき第10回ということもあり、記念して開催予定の過去9回のチャンピオンによって競われるグランドチャンピオン大会があるために、申し込みが多くきております。
 今年は先着110組で締め切りとなります。
 ここから今回の本題。前回の「でっかい夢」「道後の女」のように、地域密着でのイベント、あるいは観光推進でフランク永井はいくつも曲を出しています。これらは「でっかい夢」のようにビクターから正式にリリースしたものもあるのですが、PR版として限定的な販売がなされたものの多数あります。
 例えば同じ瀬戸内海を歌った「瀬戸内海ブルース」などです。
 PR版と正式版の両方も発売されたというのもあり、そのひとつが今回の「長崎鼻慕情」(PRA-10455)です。だが、正式版は題名を「慕情、南国の女(ひと)」(1972:SV-2234)。B面はいずれの盤でも「哀愁のカルデラ湖」。A面は青山喬作詞、B面は宮川哲夫作詞。作編曲は吉田正。
 フランク永井データブックを編纂したのが2010年なのですが、この時点では「長崎鼻慕情」の存在は知りませんでした。同じフランク永井ファンがその翌年に所有していることを知りましたが、ジャケットも含めて詳細は最近までわかりませんでした。
 しかし聴いたこともない盤となると、どうしても知りたいのは人情というかファンの性(さが)。ただ、B面が「哀愁のカルデラ湖」であることは分かっていたので、データブックにあたって検討を付けると「長崎鼻慕情」はもしかして、A面の「慕情、南国の人」なのではないかという疑いがありました。
 一方は正式盤だが、一方はPR盤。タイトルを変えてということはままあること。この謎は近年に盤を入手することで判明、やはり予想通り同一巨でした。
 だだ、新たな疑問も。それは「長崎鼻慕情」のジャケットのビクター・ロゴです。
 西郷と同じところの知人にも依頼していたのですが、てがかりがないまま。日本の西方、まして九州となるとまるで何も知らない筆者は途方にくれるばかり。
 だが、後にいろいろとうかがえば、歌に歌われているように素晴らしいところだと分かった。薩摩半島の南端で温泉で有名ないぶすき(指宿)。長崎鼻はその端の名所。菜の花畑が美しくウナギの養殖もしていると。
 そしてB面で歌われているカルデラ湖は池田湖。双方から開聞岳が夜景に美しくジャケットでその写真が使われている。池田湖はかつて、ネス湖のネッシーのようなものがいると話題にもなったところで、イッシーが有名。
 長崎鼻の鼻はどこから命名されたのか、岬の形状なのだろうか。鼻という文字のインパクトは大きい。そこらを知る人がフランク永井の歌を聴いて思い受けべるものと、まったく聴いてイメージだけを膨らますものとでは、きっと大きな違いがあるに相違ない。
 それにしても、いろいろと想像をめぐらす「長崎鼻慕情」でした。

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このページは、文四郎が2018年7月14日 17:00に書いたブログ記事です。

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