BSジャパンの「武田鉄矢の昭和は輝いていた~吉田正と遠藤実特集」再放送を観る

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 先日テレビ欄を見ていたら「フランク永井」の文字が出ていた。こりゃ何をさておいても見なきゃ、ということで楽しんだ...、という書き出しは前回のものだが、なんとその次の週でもテレビ欄にその文字を発見。
 年に幾度も出ることがないはず?だったのに、翌週もというか、まだ3月なのに連続2回。。。。今年はテレビ番組でのフランク永井の露出が期待できるのか、どうかはわからないが、妙にうれしい気持ちになってみてしまった次第。
 BSジャパンの「武田鉄矢の昭和は輝いていた」は人気番組だ。昨年2月に放映された「吉田正と遠藤実特集」が再放送された。基本的な番組の内容は昨年ここでその紹介したとおり。
 歌は世につれ、世は歌につれ、とはよく言ったものである。作曲家も作詞家も編曲家も歌い手も、残した歌で評価される。当然周囲の売り込みはし烈になされるのだが、結果として世に受け入れられた歌ですべてが決まる。
 流行歌全盛時代といえば、いろいろな見方もあるだろうが、1960~1970年代のこの時期の歌で主役といってもいい人気歌の作り手は、確かに吉田正・遠藤実と船村徹だった。番組ではビクター、キング、コロンビア、クラウン...というレコード会社の競争を並列してあげている。
 吉田正はビクターだが、遠藤実は複雑だ。17歳で上京流しの演歌師を経験する。日本マーキュリーで作曲、その後日本コロンビア、太平音響からミノルフォンへ。さらに名前は徳間音楽工業へ。日本音楽作家協会を設立した。作曲家では古賀政男、服部良一、吉田正に並び受賞した。
 橋幸夫が当初遠藤を師としていたがデビューテストでかなわず、ビクターの吉田正に託したのは有名だ。遠藤が橋に用意していた芸名が舟木一夫。この名にそうとうな思い入れを持っていて、後日御三家の一角をしめる舟木一夫を見出し、コロンビアから売り出す。
 吉田正はビクターで吉田学校と呼ばれるように多くの吉田門下の人気歌手を育てて売り出す。遠藤は舟木だけでなく、レコード会社の壁を越えて多数の歌手に歌を書いた。
 ミノルフォンでは橋とも組んで事業を展開した。橋に歌も書いた。だが、事業家としては思ったような展開ができたわけではない。しかし、遠藤の残した歌と歌手をみればその偉大さがわかる。
 筆者が勝手に選んだのは下記だ。どれもが大ヒットものだ。しかも遠藤の歌は日本人が日本語で歌うときに、その歌いやすさは群を抜いたものがある。しかも、メロディーとして日本的なテーストがしっかり組み込まれているだけに、多くの人の心に自然になじむ。
 お月さん今晩わ(藤島桓夫1957年4月)
 からたち日記(島倉千代子1958年11月)
 浅草姉妹(こまどり姉妹1959年11月)
 アキラのズンドコ節(小林旭1960年)
 おひまなら来てね(五月みどり1961年5月)
 若いふたり(北原謙二1962年8月)
 高校三年生(舟木一夫1963年7月)
 ギター仁義(北島三郎1963年8月)
 青春の城下町(梶光夫1964年)
 星影のワルツ(千昌夫1966年3月)
 こまっちゃうナ(山本リンダ1966年11月)
 新宿そだち(大木英夫・津山洋子1967年10月)
 長崎恋ものがたり(春日八郎1972年)
 せんせい(森昌子1972年7月)
 くちなしの花(渡哲也1973年8月)
 すきま風(杉良太郎1976年10月)
 北国の春(千昌夫1977年4月)
 夢追い酒(渥美二郎1978年)
 雪椿(小林幸子1987年6月)
 さて、フランク永井はビクター故であるとともに、その専属吉田正の愛弟子であるが故に、フランク永井には曲を作っていない。だが、フランク永井は遠藤の作った曲のカバーを歌っている。いずれもが味わい深く、すばらしい出来だ。下記の6曲。
 くちなしの花、すきま風、みちづれ、水割り、北国の春、夢追い酒
 ゲストに「南国土佐を後にして」を歌ったペギー葉山が元気に出ていたが、この番組が放映された(昨年2月)後まもなく永眠した(4月)。番組はこの歌のルーツやペギーが初めてうたったときのエピソードも、しっかり追っていて貴重な追悼にもなっていた。
 戦後歌謡界で忘れてならない大作曲家は船村徹だ。番組ではしっかりと船村の地位と栄誉を紹介している。彼も昨年の放送からわずか1週間後に冥界に入った。

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このページは、文四郎が2018年3月24日 17:57に書いたブログ記事です。

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