「想い出のレコード」が吉永小百合55周年記念ベストでよみがえる

| コメント(0) | トラックバック(0)
mx20180303.jpg

 1967(S42)年日本ビクター創立40周年を記念して、当時の人気若手歌手による「想い出のレコード」が発売された。歌ったのはジャケット写真にあるように、フランク永井、吉永小百合、松尾和子、三田明の4人。作詞作曲は佐伯孝夫と吉田正のコンビ。
 この曲がこのほど復刻された。フランク永井の恩師吉田正の同じ門下生であった吉永小百合が、このほど55周年を迎えた。同時に映画「北の桜守」が封切られた。「北の桜守」は先の「北の零年」「北のカナリアたち」とともに作られた三部作の完成編にあたる。
 サハリンから引き揚げて北海道に生活する。失われた記憶をたどる旅。時代にほんろうされながらも、凛とした人間の矜持をまもって生きる。吉永小百合主演の映画だ。
 シベリア抑留から帰国してビクター専属となった吉田正を想起する。彼の指導でリリースされた「寒い朝」をはじめとする、吉永の歌った歌とNHK紅白に残された映像(4本のみ)が記念してビクターから発売された。
 吉永小百合といえば、思い出されるのはまずラジオ赤胴鈴之助のことだ。テレビなどなかった時代、子供にとっては夕刻のここTBSドラマは大変な人気だった。少年画報に連載されていた漫画で、竹内つなよしの画だ。筆者は写真の当時の付録を所有しているのが自慢だ。
 このドラマの千葉道場の娘さゆりを演じたのが吉永小百合。後に有名になる大平透、宝田明や藤田弓子に共演している。語りも山東昭子という豪華もの。イントロに印象的な主題歌を聴くだけで興奮したものだ。「名を名を名乗れ!...赤胴鈴之助だ!」と皆真似た。
 ちなみにこの主題歌はビクターの曽根史朗も歌っているが、それは映画だったかもしれない。
 映画では「キューポラのある街」をはじめ当時の若者の姿を演じる映画では、吉永は光っていた。ひっぱりだこだった。その多忙の中で歌も歌わされたわけだが、決してうまくはないのだが、キリっとしたところを主張した個性的な声は印象的だった。
 その後映画に追われ、声も出なくなったりする時期を経過し、その後歌はきっぱりと歌わなくなった。今回の記念CDは当時の歌った歌のベスト17曲だ。「想い出のレコード」はその一曲。フランク永井や松尾和子とともに歌った唯一の曲だ。
 フランク永井は1960(S35)年に「78回転のSPレコード」(宮川哲夫作詞渡久地政信作曲)というのを出している。これは78回転のSPレコードによる発売をこの年に終え、全面的にEPとLPに替えていったのを記念して歌ったもの。
 当時のレコードや映画は娯楽メディアの中心だった。「北の桜守」は観にいこうかな、などと思いつつ、当時に思いをはせた次第。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://frank-m.org/mt-new/mt-tb.cgi/503

コメントする

カテゴリ

このブログ記事について

このページは、文四郎が2018年3月 3日 12:50に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「フランク永井の盟友松尾和子が期待を寄せたTBSドラマ「寺内貫太郎一家」出演」です。

次のブログ記事は「「君恋し」が日本レコード大賞を得た年1961年」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。