2016謹賀新年 初めて聴くフランク永井の再発見の曲を楽しむ

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 フランク永井の残した曲数はおよそ800曲。およそというのは、正確な数字は不明だからだ。2010年に筆者が「フランク永井魅惑の低音のすべて」なるデータブックを編纂した時点では、発売されたシングル盤249枚、LPなど122枚で768曲を紹介したのだが、その時点で紹介しきれていないものが多数出てきているからだ。
 カセットは基本的にシングルやLPに含まれた曲だと勝手に思い込んでいたので、カセットだけで出た曲は無視された。また当時LPで多く出されたオムニバス盤があって、フランク永井の曲もその盤だけで出されたものもあった。それについては全容がつかめずにほとんど手つかずだった。
 さらにメディアとしてのテレビ、ラジオで歌われただけというのがある。「NHKラジオ歌謡」「大阪朝日放送のABCホームソング」「八大朝の歌」などだ。
 その後わかってきたことを含めると800曲を超しているのだが、やはり正確にはわからない。
 データブックが出てから5年経過した。この間熱心な全国のフランク永井ファンの方々から多くの情報が寄せられた。「聴いたことがあるのだが、録音はしていない」とか、「レコード盤をもっているよ」という方からは盤をお借りしたり聴かせていただいたりした。そうした方々には、ここであらためて心から感謝を申し上げたい。
 新発見があったり、新たに聴かせていただいた時には、その都度紹介させていただいたのだが、昨年は暮れまでに以下の3曲を聴くことができたのでご報告したい。

◆「マルセーユで恋をした」
   (1961:LV-239-魅惑のオールスターズ第2集)
◆「リラの匂いの雨」
   (1963:LV-302-魅惑のオールスターズ第7集)
◆「ふたりだけのワルツ」
   (1964:LV-373-NHK-あなたのメロディー第1集)

 上記2曲は1961年から1964年までに第15集出されているのがわかっている「魅惑のオールスターズ」からのもの。この盤はほぼ全容が知れたのだが「懐かしの上海」(10集)、「角帽ブルース」(11集)、「燃えている」(14集)、「泣くのもいいさ」(15集)の4曲がまだ聴いていないだけとなった。
 当時のオムニバス盤はヒット曲を単に集めるだけではなく、さまざまな企画が並行していて、新境地を切り開こうと著名歌手が新たな傾向の曲に果敢に挑戦するものがあり、この「魅惑のオールスターズ」はそうしたひとつだ。
 「リラの匂いの雨」はこの第7集のジャケットには「いろの匂いの雨」と誤植されていて、どちらが正しいのか長く疑問に思っていたもの。今回は裏面の歌詞でも、曲がまさしく「リラ...」であったことも確認できた。
 「ふたりだけのワルツ」はデータブックの出版直後から情報があったのだが、最近になって盤そのものは得られなかったのだが、ビクターからレコード店やメディアに提供した視聴盤のなかに「ふたりだけのワルツ」を含んだものがあり、それが手に入って確認できたものだ。

 「魅惑のオールスターズ」と同じ時期にどのレコード会社も「花のステージ」というシリーズを出したのだが、ビクター版「花のステージ」というシリーズも25集まで出たのは判明している。それは筆者の手元には「フランクの三味線ながし」(14集)と「ゴンドラ舟歌」(19集)の2枚しかなく、全容がわからない。同じく「歌の花束」「オールスターズ歌の星座」というシリーズがビクターから発売されているが、何集まで出たのかすらいまだに判明していない。
 「NHK-あなたのメロディー」については、1972:SJX-90でフランク永井の歌だけの盤が出ていて、全曲オリジナルの珍しい曲がおさめらている。この盤は入手が大変困難のようだ。筆者は以前やっていた仕事の関係でこのなかの一曲「085907」が気に入っていてときどき聴く。「あなたのメロディー」ではないがNHKの「きょうのうた」という番組で、フランク永井は島倉千代子と「あなたが居れば」というのを歌っているの判明している。これはぜひとも聴きたいと思っているがいまだ音源が未発見だ。
 「SJV-1122~3-歌おう心のうたを」上下4枚の珍盤があり、これには「涙くんさよなら」「お嫁においで」というカバーが入っていたのだが、昨年までに正式にビクターからのフランク永井「カバー」シリーズで復刻された。
 下記のリストは音源が存在するということがわかっているものもある。譜面だけは発見されているというのもある。近年フランク永井のレコードの発売元であったビクターから復刻音源が活発に発売されている。ファンの皆さんの捜索での協力も加えて、こうした曲をぜひとも聴かせていただきたいものである。
 フランク永井の残した歌は、日本の大衆文化のひとつの表現であり貴重な遺産の一つだと思う。新年にあたり、改めてこの偉大な歌手の業績をたたえながら、いつか全容が解明されることに思いをいたした次第。

1956年「あふれる朝の」(ABCホームソング)
1958年「アイスクリームの夜」(NHKラジオ歌謡、楽譜あり)
1959年「いつの日逢える」(NHKラジオ歌謡、楽譜あり)
1961年「夜の熱帯魚」(吉川静夫作詞、利根一郎作曲)
1963年「あなたが居れば」(西条八十作詞、吉田正作曲、NHKきょうのうた)
1963年「懐かしの上海」(LV-333-魅惑のオールスターズ第10集)
1963年「角帽ブルース」(LV-245-魅惑のオールスターズ第11集)
1964年「泣くのもいいさ」(LV-372-魅惑のオールスターズ第15集)
1964年「燃えている」(LV-367-魅惑のオールスターズ第14集)
1965年「明日もあるんだよ」(井田誠一作詞、新藤猛作編曲)
1965年「想い出の手袋」(JV-168-オールスターズ歌の星座第4集)
1966年「人の知らない花」(山上路夫作詞、いずみたく作曲)
1966年「雨傘」(岩谷時子作詞、中村八大作曲、八大朝の歌)

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コメント(2)

文四郎様

新年明けましておめでとうございます。
皆様方お揃いで良いお年をお迎えのことと存じます。
今年もよろしくお願い申し上げます。
年の初めに偉大な昭和の歌手フランク永井さんの全く知らなかった曲目を知って驚いている私ですが...楽しみが増えたような気がしてワクワクしています。
2016年も素晴らしい歌声を次世代に残したいという気持でいっぱいです。
楽しみ発信に期待していますので今年も頑張って下さいね。   Kyoko

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