「フランクのクリスマス」ビクターから56年の時を経てついに再リリースされた

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 「フランクのクリスマス」(1959/11:EV-123、コンパクト・ダブル盤)が今年12月にビクターから56年の時を経てシングルCDで復刻、再リリースされた。同時にハイレゾ音源も提供された。モノラルの旧音源がもともとの発売元であるビクターから、再吹込みでもなく、同じ音源を再発売するという画期的なものである。もちろん、当時の音源を最新のデジタル技術を駆使して磨き上げた音源になっているのは、いうまでもない。
 このCDにはビクターの工藤薫美ディレクターご自身が詳しい解説をつけているので、ぜひ手に取ってお聴きいただきたい。「吉田正のもとで日本語の歌唱をみっちりと学んだ後の吹き込みだからこそ、格別な輝きに満ちている」「流行歌に転向以降、しばらく封印していた感のある大好きなアメリカのポピュラーソングの吹き込みである。のびやかで、楽しくて、夢がいっぱいの歌にならないわけがない」と。
 しかも南部サブロークインテッドが演奏をしスリー・グレーセスのコーラスがバックにつくという、聞いただけで豪華なものだ。当時の雰囲気が満喫されて一品である。
  01_ブルー・クリスマス
  02_ジングル・ベルズ
  03_サイレント・ナイト
  04_サンタクロースがやって来る

 2008年にビクターから「THE CHRISTMAS TENGOKU」というクリスマスソング特集が出された。
 フランク永井のデビュー2曲目「Goodnight Sweetheart」のA面は当時売れっ子だった雪村いづみの「ジングルベル・マンボ」が入っている。他にビクターの人気歌手だった吉永小百合、中尾エミ、和田弘とマヒナスターズ、橋幸夫からトニー谷までの20曲があるのだが、期待のフランク永井のはいっていない。が、まあ、それなりに楽しめた企画だった。
 この季節は欧米だけでなく日本も全国的にクリスマス一色になる。ここLEDやライトアップの技術が飛躍的な発展をとげており、しかも大規模になっている。全国的に楽しめるようになった。そのときにクリスマスソングは欠かせない。なぜか特別な静粛やこころの幸せや平和を願う神聖な気持ちを想い起させる。最近日めくりで発生している危ない事件や危機を感じることが多いだけに、年末のこの時期こうした曲に接して気持ちをリフレッシュするのもいい。

 さて「フランクのクリスマス」という盤については、フランク永井データブックを編集する際にいろいろと悩まされたのを思い出す。「フランクのクリスマス」が存在するのはその盤IDはEV-2013とビクターに資料にあって分かっていた。その後EV-123を入手して今回のような曲は聴けたのだが、先のEV-2013とは別物なのかどう調べてもわからなかったものだ。実際にデータブックを出す時点では、EV-2013の現物が存在するきざしをどうしても見つけだすことができずに、「EV-2013はEV-123の誤植だろう」という判断になっていた。現在でもそうではないかと思っている。
 この「フランクのクリスマス」は、実は今回の本家ビクターの発売に先行して、9月末にMEG-CDから復刻している。(写真左の下段左。ちなみに下段右は筆者がEV-123をCDにして楽しんでいたもの)MEG-CDは廃盤になった貴重なレコードやCD音源をデジタル復刻して契約しているレコード店の店頭で製品化して購入できるというもので、すでに膨大な実績を持っている。フランク永井については、すでにシングル181タイトル、アルバム7タイトル、歌カラ・ヒット4タイトルを発売するに至っている。力が入っている。
 この機会に、EP盤からの音とMEG-CD盤とビクター盤がそろったこともあり、それぞれについて再度聴き比べてみた。いずれも匂いと味があって趣があっていい。
 【フランク永井 VICL-64477-フランクのクリスマス ビクター エンターテインメント(定価1,620円)】

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