10月18日第7回フランク永井歌コンクールは地元女性の優勝で飾られた

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 全国のフランク永井ファンの期待と楽しみの祭典であるフランク永井歌コンクールが10月18日に決勝大会を迎えた。前日は102組による参加者の予選が行われた。2日間に及び熱戦は、地元宮城県大崎市松山から参戦した高橋ひとみさんの優勝で閉じた。
 フランク永井という一人の歌手が残した歌に限った歌コンクールというユニークな取り組みは、今年で7回を迎えた。2011年は3月の開催予定で、すべての段取りが終了していて、直前の悪夢のような311の襲来で1年延期を余儀なくされたことがあったものの、すでに8年を迎えたことになる。
 今年も全国から応募があり日本で奮闘中の外国の方も参戦していた。まさに国際的な催しになっているといっていい。実行委員会ではさまざまな工夫を凝らしていて、全国から楽しみにして来られるファンを迎えている。
 予選の日には先にこのコーナーでも紹介した「おまえに」の歌碑をとりあげて関西地方だけで放映された「歌碑ものがたり」(大阪毎日放送制作番組)が観戦にきた方々に見せたり、帰宅の時間等を考慮して今年は午前から開始して早めの時間に終了するようになった。また来年の歌コンの日取りが15(土)16(日)にするなどと紅葉の時期でも予定を立てやすくするなどのきめこまかなもてなしがあった。
 会場の横にあるフランク永井常設展示室でも装いを凝らしてつぎつぎと訪れるファンでにぎわっていた。
 駐車場は数多く用意され、交通の整備も含めて多くの地元のボランティアスタッフが笑顔で声かけていて、はつらつとした意気込みがどこでも感じられた。
 フランク永井を直接知る層は年々高齢化しこうした取り組みが困難であることは避けえない。人気のIY小樽記念館の閉鎖などというさみしいことも起こっている。だが、フランク永井の生誕地宮城県大崎市松山はちょっと異なる印象を受けた。開会で挨拶もあった大崎市長がフランク永井の功績をしっかり受け止めていて力を注いでいるということもある。だが、松山では自分たちの身の丈にあった、自分たちが永続して活動していける力に応じた取り組みを、しっかり見つめてとりくんでいっている姿だ。
 歌コンの主役はそこに参加して歌ってくれる方だ。そしてそれを楽しみに観戦してくれる方々だ。その人たちが素直に、ストレートに歌い、楽しむという環境を育てようとしている。これを柱としていることが、ユニークであり、成功のキーになっているのであろう。
 観戦された方はご存じのように、特別賞も含めた受賞者には名誉の症状やトロフィーはもちろんだが、地元の米、お酒、お菓子などが賞として与えられる。地方色と素朴な手作り感、目方で勝負のようすがすがすがしいのである。
 前橋にお住いの品川さんという熱烈なファンがおられ、フランク永井の在りし日の写真をモデルにした鉛筆画(と特製カレンダー)が受賞者に今年も贈られた。しかも今回は観戦者にもくまなく鉛筆画でデザインした便箋が会場に入る際に渡された。会場には絵画(すべてフランク永井をモデルにした鉛筆画)のコーナーが設けられていて多くの人の目を引き付けていた。
 こうした催しを黙って支援し支えている多くの人びとの取り組みが実を結んでいるようだ。
 前日の予選に引き続き午前からの開催にもかかわらず、早い時間から会場の松山体育館にそれを楽しみに押し寄せる人の波が続いた。今年から昼に特別な休憩をはさんでいない。豪華なアトラクションにも注目だ。
 地元中学生による吹奏楽では「有楽町で逢いましょう」をはじめ「おまえに」「霧子のタンゴ」などの演奏があった。大人の歌を歌ったフランク永井だったが、初々しい若者が継承していっているというのには未来への力強さが感じられていい。
 また今年は松山出身の若きエンターテナーでクラシックやミュージカルで活躍している佐藤直幸の独唱が披露された。「郷愁」「アベマリア」など。第一線のプロによるステージとはどういうものかを目の前で見せてくれる。年代を問わずこうした機会は逃せないものである。
 毎年審査を引き受けてくださっている白井審査員長(ビクター歌謡音楽研究会東京本部特別講師)たちの仕事には頭がさがる。あわせて130組以上の連続審査という、恐らくこれ以上の酷はないような任務をしてくれている。
 フランク永井が1966年に発刊25000号記念で歌った「東北音頭」の河北新報は今年の歌コンを次のように速報で紹介した。
【フランク永井歌コンクール 地元の女性がV~優勝した高橋さん~大崎市松山出身の歌手故フランク永井さんの名曲で競う「第7回フランク永井歌コンクール」(大崎市松山まちづくり協議会など主催)の決勝大会が18日、同市松山体育館であった。30組31人が出場し、「君恋し」を歌った同市松山千石の市職員高橋ひとみさん(42)が優勝した。/17日の予選会には、102組106人が参加。決勝進出者は「有楽町で逢いましょう」「こいさんのラブコール」など、フランク永井さんの曲をそれぞれ1曲選択。心を込めた熱唱に約600人の観衆は大きな拍手を送った。/優勝した高橋さんは、昨年初出場で準優勝。6歳の長男、3歳の長女から「ママもう一度歌って」と言われ、再挑戦した。地元松山から優勝者が出たのは初めてとあって、高橋さんは「うれしい。地元からも大勢参加して大会を盛り上げてほしい」と話した...】
 フランク永井の歌を歌うものがいる限り、歌うのを聴くのが楽しみだというものがいる限り、松山での「歌コン」は続くのは間違いない。
 前々回といい今年も若い女性が優勝というのもいい。若い人や女性の多くにもフランク永井の歌を歌って欲しいという多くの人の希望が込められているような象徴だ。当然に厳格な審査の結果なので、逆に男性諸君には「男性」「低音」の良さをもっと引き出し頑張ってということもあるのだろうとも思う。
 歌コンで歌われた歌はやはりヒット曲が中心で数にしたら少ない。だが今年は「追憶」「マホガニーのカウンター」「WOMAN」「船場ごころ」「恋夜」「東京しぐれ」「ふるさとの風」なを歌う方がいたのは特筆だ。どうしてもカラオケ(演奏)の存在が多くの制限になっている。歌コンを拡充するにはやはり曲数が増えることが望まれる。このあたりが充実すれば、フランク永井が残した秀逸曲が幅広いだけに参戦者の幅も何倍にも増えると思われる。
 そのような感想を得た今年のフランク永井歌コンクールであった。
 (写真は総合評価を語る白井審査員長と優勝歌唱の高橋さん、趣向を凝らした展示)

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コメント(1)

文四郎様

第7回「フランク永井歌コンクールの模様をあげて頂きありがとうございました。

大会の雰囲気が良く伝わっています。

これからも、継続を目指して頑張りたいと思いますので宜しくお願い致します。

フランク永井歌コンクール実行委員会 小野寺京子

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