一気に深まる秋にフランク永井の歌声をラジオから...

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 10月の半ばに「かつてない大きさの台風」が到来して伊豆大島をはじめ全国に被害続出。これが上陸していたらどんなだったのだろうと想像もしたくない。TVでの大島の様子は311の被害を想起させる。
 近く来るという大地震も不安を募らせる。近年の異常気象の原因は太陽の活動の変化だとか、CO2をはじめとする毒素の大量放出だとかいわれる。だが、千回を超す地球への核の攻撃(核実験)とか放射能物質を含む原発での廃棄物の海への放出によって、ガイア(地球)がブルッと震えて抵抗しているように思えてならない。
 この時期なのにまるでまだ夏というような暑い日もあったが、さすがにその後は秋らしい気候になってきた。これから急に冬もようになっていくに違いない。
 さて、今月はフランク永井の命日でもある。生まれ故郷の宮城県大崎市松山では、「おまえに」の歌碑が建立されその除幕式が催される。
 この時節は別項でも触れたTV番組編成の切り替え時期を埋める歌の特番で、さまざまな形でフランク永井の出番があり楽しめた。同時にこのフランク永井の亡くなった月の前後にはラジオ番組でも楽しめるのがうれしい。
 すでに、9月7日にはNHKラジオ第1「関西発ラジオ深夜便」が放送された。にっぽんの歌こころの歌「"真夜中の夢の競演"フランク永井&北原謙二」(ナビゲータ:中村宏)。
 また、10月16日NHK-FMでは「歌謡スクランブル-日本列島歌の旅-(2)」で「有楽町で逢いましょう」。
 さらに、来たる10月23日NHK-FMラジオ深夜便で「にっぽんの歌こころの歌~思い出の歌謡スター:フランク永井集」(ナビゲータ:石澤典夫)が予定されている。深夜3時から、つまり「東京午前三時」である。
 ここでは、「有楽町で逢いましょう」「霧子のタンゴ」「おまえに」などのCDが流されることになっている。ぜひとも、可能な方は耳を傾けていただきたい。
 銀杏咲き誇る公園。秋のこのイメージは「公園の手品師」。1963年、デビュー8年後に初のリサイタルを開き大盛況。ファンが待ち望んでいた会場で趣向をこらしてうたわれたのが新曲「夏の終りに」「秋」(と「冬子という女」「微笑み」)。これらは今も好きな曲である。秋をイメージさせる。
 「霧子のタンゴ」(1962:VS-861)は、フランク永井の代表曲のひとつで押しも押さぬ名曲。恩師吉田正の作詞作曲である。この曲は吉田正が歌手を育てるときに、その歌手の持つ底力をみきわめる練習曲としても利用されたと思える。フランク永井がみごとに歌い上げている。他の歌手の追随を許していない。
 しかし、この曲ができたのは平尾昌章(当時の表記)が歌手としてキングからビクターに入り吉田正に学んだときに、平尾のために作られたと後に記している。確かに平尾がデビュー後いくつかの大ヒットにめぐまれたものの、健康とかのために一時低迷していた時期から復活をめざしていたときだ。
 平尾が布施明に作った「霧の摩周湖」とかのような含みが感じられるもので、平尾の歌唱にもあっているように思える。ところが時のフランク永井を担当するディレクターがこれはフランク永井のがいいといって、平尾からいわせれば横取りしてしまった。確かに、残念な話である。
 そんなこともあってか、この盤のB面には「哀愁のバイパス道路」という曲が入った。平尾のヒット曲としての人気は別として、結果「霧子のタンゴ」が出た数だけこの曲も出たことになる。
 フランク永井の歌謡曲の第1曲目の「場末のペット吹き」が吉田正の盟友鶴田浩二のために書いたのにフランク永井に謡われて悔しがったり、「有楽町で逢いましょう」を三浦洸一にと強く主張したそごうがあったり、というようなこと、つまりちょっとしたきっかけでの流れのがこうしたことを生む。しかしこれこそその業界の持つ性質でもある。
 そんなことを思い起こさせてくれるフランク永井の歌とこの秋。
 (平尾昌晃著「気まま人生歌の旅」。この話題はいつも情報を提供してくださるⅡさんからもいただきました。ありがとうございます)
 平尾昌章といえばロカビリーであるが、初期に「星は何でも知っている」「ミヨチャン」では日本全国にショックを与えた。平尾昌晃は現在の歌謡曲界にあって歌でも作曲でも大変な功績を残した重鎮となっている。フランク永井はオリジナル、カバーを含めて9曲の平尾作曲の曲をレコードに残している。
 「霧子のタンゴ」は、映画(1963:日活)にもなった。ビデオが出されているのでこれはいつでも楽しめる。またこの曲はフランク永井が台湾公演にいったときに急きょ作ったという英語(と日本語の混在)バージョンも残されている。

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このページは、文四郎が2013年10月18日 19:48に書いたブログ記事です。

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