洋画の主題歌紹介から始まったフランク永井の映画とのかかわり(I)

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 フランク永井と映画のことについて触れてみたい。このテーマは今までも何度か取り上げているのだが、およそ50作品超の映画・テレビに関与している。全体像を網羅した正確な記録がないために、現時点で手元にある細切れの情報を整理してみた。
 ひとつは、データブックを作成するときにメモしたものである。この記載のもとはビクターが過去にレコードあるいはCDに添付のディスコグラフィである。もうひとつはインターネットでの映画関係情報。いずれもすべてがでているものではないが、ある程度のものはカバーしていると思える。
 一覧にしてみるとフランク永井デビューの1955(S30)年から1968(S43)年まであり56件になる。
 デビューして最初の4曲は洋物をリリースした。「恋人よわれに帰れ」「グッド・ナイト・スイート・ハート」「ばらの刺青」「16トン」であるが、これらはそもそも当時流行っていたポピュラーソングであるか日本で封切られる洋画で人気の曲かである。日本でも同じであったが歌先、つまり歌がヒットすると映画もつくられ、ヒット曲は映画にもなっているのが多い。そのレベルのものが戦後数年経つそのころの流れであったのだ。
 レコード会社各社は人気歌手にも歌わせ、新人にもトライさせた。
 フランク永井がデビュー曲で歌ったのが「恋人よわれに帰れ」で、これは超有名な曲。Lover Come Back To Meで、最初は1930年のちょっと前あたりからブロードウェイのミュージカルのなかの一曲とのこと。これはその後1930年、1940年にThe New Moonとして映画化されている。Lover Come Back To Meは人気の挿入歌で、無数の歌手にカバーされている。日本でも多くの歌手がこの歌に挑戦していて、美空ひばりが歌ったのが残されている。
 フランク永井は日本で初めてレコード化したのだが、当時のレコード会社の方針で英語と日本語の混在歌詞版である。ビクターの売れっ子の井田誠一が詞をつけている。このフランク永井のデビュー曲は実はB面である。A面は羽生奈々子「時計のまわりで暴力教室」という曲。羽生奈々子という歌手は存じ上げないが、MGM映画「暴力教室」(Blackboard Jungle)の中の有名な挿入歌Rock Around the Clockのことである。この曲は、フランク永井のこのレコードが当時あまり売れなかったばかりに超レアで現在手に入ることがないために、聴くこともできないのが残念である。
 それにしても、デビュー曲からして映画とのかかわりがあったことになる。
 これに続く「グッド・ナイト・スイート・ハート」(1955:A-5205)「ばらの刺青」(1956:A-5211)「16トン」(1956:A-5212)も基本的に同様なポップス。「グッド・ナイト・スイート・ハート」「ばらの刺青」は当時すでに人気のジャズ歌手であった雪村いづみの曲のB面で出された。「16トン」で初めてA面になる。このときのB面は雪村の「オンリー・ユー」。
 「16トン」は聴いていて気持ちのいい曲で、オリジナルのテネシー・アー二―フォードもいいがフランク永井もそれに負けていない。フランク永井のライブの定番でもあり「アット・ローオン第2集」での全英詞版が残されているがすばらしい。

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このページは、文四郎が2013年4月11日 19:42に書いたブログ記事です。

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